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「1Q84」途中経過。

 「1Q84」(文庫版)2巻まで読み終わりました。
単行本で言ったら「BOOK1」読了、ですね。3分の1を読んだことになります。

今日会社で、社員の女性(私と同い年)とこんな話をしました。

「とうとう、『1Q84』読み始めましたよ」

単行本発売当時から、しばしば話題には登っていました。
社員さんは、村上春樹作品をかなり読んでいるそうで。
しかし、あまりにも前宣伝が派手な作品だけに、ちょっと敬遠していました。
まぁ、文庫版が出てから考えるか・・・という感じで。「長いしね~」と。

数日前にも、「文庫版、出たね。どうしようか」と話していたところでしたから、私がそう切り出すと社員さん、
「あ、そうなんだ? どう? 面白い?」と、ちょっと気になる様子。

「今のところ、私には結構ツボで、面白いです。」

「へぇ~~~。どっちの路線なんだろ?」

「どっちの路線?」

「うん、村上春樹の小説って、『ノルウェイの森』みたいに現実的なのと、『カンガルー日和』とか『ねじまき鳥クロニクル』なんかのファンタジーっていうかちょっとシュールな話があるから。私はねじまき鳥の路線のほうが好きかなぁ」

「そうなんですか? 私は『ノルウェイの森』しか読んでないんですけど・・・う~ん、『1Q84』がどっちに転ぶのか、今はまだわからないなぁ・・・。」

 というわけで、今の段階ではよくわからないことだらけなんです。

(以下、あくまでも物語の1/3までのところですが、ネタバレを含みます。)

 舞台は1984年。

とある29歳の女性と、同じく29歳の男性の物語が交互に語られていきます。

スポーツインストラクターを務める女性(でも最初は、この女性の仕事がなんなのかは語られないのでよくわからない)と、予備校で数学を教える男性。

しかしまず、私が個人的にこのお話が「ツボ」と感じたのは、この女性は実はある人から依頼を受けて、世に存在していては無用な被害者を生むだけの腐った人物(世間的には地位も名誉もあるけれど)を、秘密裏に抹殺するという仕事を請け負っているという秘密を抱えた、孤独な人生。
かたや、男性の方は、小説家を目指している青年で、物語の冒頭で、17歳の少女が書いたという小説の改稿を依頼され、本人もその内容に心惹かれてそれを承諾してしまうという、やはり秘密を抱えた人生になっていくのです。

この、何のつながりも無いかのように見える男女二人が、実は10歳の頃にわずかに心を通わせたことのある関係だということが、やっとBOOK1の終盤に見えてきます。

これだけでもかなりのネタバレをしてしまったのですが、まだ最後まで読んでいないので、このネタバレがどのくらいの重要性を持つのかが予想できないところが、なんとも微妙なところなのですが・・・。

物語の謎の「鍵」は、少女が書いた(実は書いたのではなく、言葉で語ったものを他の人が文章にリライトしたものだったのですが)「空気さなぎ」という小説に出てくる「リトル・ピープル」という何者かにあるらしいのですが、これがまた、現実に存在するものなのか、何かの比喩として使われている名称なのか、この段階ではまるっきり謎のままでして、このお話し自体がファンタジーなのかどうかも予想できません。


 村上春樹を読んだことのある方にはわかると思いますが、とにかく文章は、やっぱり素敵です。
状況描写、心理描写、そして(ちょっと現実離れしている感はあるものの)ウィットに富んだ会話。

少し前に宮部みゆき作品を読んだ時に感じた、映像を見ているかのように物語に惹き込まれるのとは、またちょっと違った感覚なんです。
そこには、活字があって、活字だからこその五感に訴えかけてくるものがあるように、私は感じます。

これは、レビューではかなり叩かれていましたが、性的描写もすごいです。村上春樹の女性観まで責めるようなレビューも見受けられましたが、(レビューがかなり面白いので、これについてもまたあらためて書いてみようかと思ってます)私はこの物語には必要だったのではないかと思って読みました。

長いこと、limeさんの「白昼夢シリーズ」の二次創作を書かせていただくことで、「法では裁けない人間を抹殺することを仕事にしている」人物を書いてきた私としては、この女性の感じることや孤独感や人生観はとっても興味深く、考えさせられるものがあります。

そして、小説家を目指す青年の、創作することに対する時の苦悩や喜び、そんなものも、小説を書くことを私のように少しかじった程度の者にとっても感慨深いです。


 「ノルウェイの森」を読了した時に、なんともいえないモヤモヤが残りました。
今になってレビューを読んでみても、この「1Q84」のレビューと同じような内容の物が多いですね。
「文章は素晴らしい。」
「読みやすい。」
「女性の扱いがひどい。なんで主人公があんなにたくさんの女性とセックスすることになるのだろう。」
「性描写がくどい。そのわりにそそらない。」
「読後感がひどくモヤモヤとしている。」
「こんなに話題になるほどの内容だろうか。」
「駄作か秀作かよくわからない。」
などなど(笑)。

 でも、私が思うのは・・・
村上春樹の作品は、明確な問題提起とか目が醒めるような新鮮でわくわくする謎解きやストーリー展開、なんていうものはちっとも狙っていないのではないかということです。

ノルウェイの森は、少なくとも思春期の私に衝撃を与えました。
よくわからないけれど、センチメンタルになって不安や孤独を感じました。
村上春樹の書きたかったことは、まさにそこなんじゃないか、と。

青春時代、と呼ばれる子供から大人にかわっていく過程で感じる、漠然とした不安や孤独感、挫折。そして「生」と「死」。

なので、この「1Q84」にも、明確な答えとか、謎の解明とか、心躍るような展開、とかそういうものが無いままに終わるのかもしれない、という覚悟を持って、読もうと思ってます(笑)

意味の分からないレビューですみません(^^;
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Date:2012/05/19
Trackback:0
Comment:9
Thema:読んだ本。
Janre:本・雑誌

Comment

* No Title

すごく素敵な途中レビューです!
惚れます! (秋沙さんに^^)

きっと難しいだろう村上春樹の世界を、すごくわかりやすく端的に表現してもらえて、もう、秋沙さんの感想だけでめいっぱい楽しめます。
これくらいのネタばれがあったほうが、きっと楽しんで読めるんじゃないかと思いました。

そっか~~、そんな女性と男性が主軸なんですね?
どのレビュー見ても、青豆という文字しか見えてこなくて。豆の話か??・・・・とか。
ネタばれにならないように書くというのも大事かもしれないけれど、読んだ人の気持ちが伝わらないと、たのしくないですもん。

混沌とした中に、作者が意図するものをちゃんと拾い上げてる秋沙さんは、いいなあ~。
これは一度、読んで挑戦してみたい気持ちになりました。

以前書店で「ねじまき鳥・・」を手にとって数ページ読んでみたんですが、その読みやすさに驚き、そのつかみどころの無さに「おお」とおもい、そっと書架に返したものです。
秋沙さんのレビューを読んで、「なるほど、そういう世界の入り口か」と、納得しました。

このあとの秋沙さんのレビューが、とっても楽しみです(*^-^*)
2012/05/20 【lime】 URL #GCA3nAmE [編集] 

* 敢えて何も言うまい・・・

と、思いましたが。
くぅぅぅっ
やはり、またlimeさんには敵わなかった~!!!
何が、はい、そんなことどーでも良いだろう、と言われるコメントの順番っす。
すみません、fateは何げにガキなので、ちょっと悔しかったりしております(ーー;

ですが、レビューに関しては、limeさんと同じ!
素晴らしいご説明(?)でした。
なんか、村上作品は一作しか知らないfateもちょっとそそられました。
いつか、古本屋に出回ったら買って読んでみます!!
(すみません、古本屋がお友達なもんで・・・(^^;)

fateは伊坂が好きなんで、きっと、きっちり・かっちりした正統派文学よりは訳分かんない方が好みかも知れん。ですが、許容が狭いんで、筋の通った訳分かんなさはものすごく好きですが、何かがちょっとでもズレると嫌悪の対象になります。
ほら、理解出来ないものが怖いので。
(秋沙さんにはご説明したか分かりませんが、ゲジゲジとプリオンとUFOが、怖いというか理解不能なのでその存在自体がイヤです(ー"ー*)

『ドグラマグラ』まで行くと、異次元空間ですが、伊坂幸太郎は大好きです。
・・・ううむ、うまく、説明出来ん・・・

はい、ということで(?)limeさん共々、今後のご報告を楽しみにお待ちしております。
ネタバレ気になりません。
最後の読後感をお聞きして、購入如何決めさせていただきます。
はははは!
(毒見をさせている気分だ~)



2012/05/20 【fate】 URL #- 

* No Title

すごいです、秋沙さん! 私も惚れる(ぽ)

ネタバレ大歓迎です。

私はプロの作家さんの本を読むのには少し難しい環境にあるので、こんなに素敵なレビューを見られるだけでも幸せ。

村上春樹の文章は知らなくても、秋沙さんの文章を読める私はめっちゃラッキーです。

では、続きでまた^^
2012/05/20 【けい】 URL #- 

* limeさんへ♪

そ、そう?(^^;
なんか、自分でもまとまってない文章だなぁと思って、読み返して笑っちゃったんですが(^^;

ははは、「青豆」ね。
マメの話かと思いますよね~。私も購入してすぐ目次を見てまず「青豆・・・?」という疑問が。
「青豆」っていうのは、主人公の女性の名字なんですよ。
なんでまた、こんなに珍しくてしかも、ちょっと笑える名前なんだろうと思うんですが、不思議なもので、読み進めるうちにこの「青豆」という名前が彼女にしっくり馴染んでくるのを感じるんです。

村上春樹は、私の中では「文章を楽しむ」作家という分類にわけられつつあります。(またその辺は、続きのレビューに書きますね)
正直、おすすめしようと積極的に思うというわけではないんですわ、これが(^^;
でも、私は面白いと思う。そんなところです(笑)
2012/05/21 【秋沙 】 URL #mQop/nM. [編集] 

* fateさんへ♪

なははは。
前回の記事は、書いてすぐにlimeさんのところにコメを残したので、すぐに気配を察知して来て下さったのだろうと思うのですが、今回はそうではなかったので私もビックリしましたよ(^^)
ま、まぁ、コメの順番はともかくとして・・・

うんうん、伊坂作品と、ちょっと似てるところがあるかもしれません。
会話の流れ方とか、描写の仕方とか。
現実的なお話なのに、なんとなくそこに「別の力」(人智では説明しきれない)が働いているように感じるストーリーとか。
って、私は伊坂作品をまだ二つほどしか読んでいないのであまり言えないのですが。

fateさんがこの「1Q84」に嫌悪を感じるかどうかは、どうやらBOOK3まで読破してみないとわからないみたいです。なんとなく、いろいろなレビューを読んでいるとその危険性は大のような気もします(^^;

だけど、BOOK1~2では、fateさんのテーマである「育てられなかった子供」についてもかなり言及していますし、ツボにはまる可能性も高いんじゃないかなぁ・・・。

私のレビューを読みに来てコメントして下さる方々は、「ネタバレ」を許容してくださる方がほとんどなのでそこに甘えて書いてます。皆さん、ストーリーがわかっていてもそこにある「文章」を楽しんで読むことができる方々ですものね(^^)
2012/05/21 【秋沙 】 URL #mQop/nM. [編集] 

* けいさんへ♪

きゃぁ、けいさんまで(ぽ)

そっかぁ、けいさんは本屋でちょっと見かけて立ち読みして「これ買ってみよう」っていうのはできない環境ですものね。
それじゃ、この「1Q84」なんて、話題性がすごいので巨大なお化けみたいな存在でしょうね(笑)

ただの手抜きでネタバレも書いちゃった私のレビューが、お役に立つのなら瓢箪から駒・・・(ぇ)

あちこちのレビューを読んでみて、一番最後まで読んだ時に自分がどんなレビューを書くのか、ちょっと怖いような気がしてますが(笑)、ここまで書いちゃったら頑張って最後まで読んで、拙い文章ですが書き表さなくちゃですね。


しか~~~し、文庫版のBOOK3が発売されるのは、今月末なんですよぉ。
2012/05/21 【秋沙 】 URL #mQop/nM. [編集] 

* 重要な場所

ご無沙汰してます。
いや、時々はのぞいてるのですが、でもなかなか時間が…。1日48時間欲しい心境です。
なので、本の良さは分かっているものの、映像化されるとすぐにそちらに飛びついてしまいます。
しかし、秋沙さんの文章には本当に感心しています。
私のような読書初心者にはすばらしいレビューです。読みたい!と思ってしまいました。そう、細切れじゃなく、どっぷり引きこもって最後まで。(細切れだと前の内容をすぐに忘れてしまうので。^^;)
あ、いきなりですみません、新曲のアップを報告に来ました。
ロックとは違いますが(何れその類もやります)、秋沙さんには聴いて頂きたく、図々しくも書き込ませて頂きました。
で、タイトルと繋がってませんね。
何が言いたかったかと言いますと、やはりここは私にとって新しい刺激のある、とても重要な場所だと言うことなのです。
駄文で失礼いたしました。
2012/06/01 【】 URL #41q05U9. [編集] 

* 銀さんへ♪

わぁ銀さん(^O^)
こちらもご無沙汰しちゃってごめんなさいね(>_<)

なんだかバタバタしていて今も携帯からなんです。銀さんの新曲、絶対聴きに行きますからね~。

パソコン立ち上げた時に改めてお返事書きますので、取り急ぎ~。
2012/06/01 【秋沙】 URL #mQop/nM. [編集] 

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2012/09/16 【】  # 

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