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【ブックレビュー】 怖い本2 「夏の災厄」

 一時期、ミステリー小説とホラー小説を読みあさった時期がありました。
どちらかというと、ホラーが多かったかな。

その中でも、特に好きな作家が、この「篠田節子」。
ただし、この作家の小説は、ミステリー、ホラー、ファンタジー、人間ドラマ、さらには恋愛小説の要素までが見事に溶け合っているので、「ホラー小説」として紹介するのはちょっと違うような気もするのですが・・・。

どれも本当に好きな小説ばかりで選びにくいのですが、「怖い本」というシリーズにしたからには、一番戦慄したお話を一つ・・・。


「夏の災厄」内容

東京郊外のニュータウンに突如発生した奇病は、日本脳炎と診断された。
撲滅されたはずの伝染病が今頃なぜ?
感染防止と原因究明に奔走する市の保健センター職員たちを悩ます硬直した行政システム、露呈する現代生活の脆さ。
その間も、ウイルスは町を蝕み続ける。世紀末の危機管理を問うパニック小説の傑作。

(「BOOK」データベースより)



何年も前に一度読んだこの本を、再び引っ張り出してきてもう一度読んだのは、昨年の「新型インフルエンザ」の流行が始まったときでした。
まさしく、この国の「危機管理」は大丈夫なのか?と、この本のような事がとうとう実際に起きているのか・・・?と思いながら読んだわけです。

小説ですから、この「日本脳炎と診断された」という「奇病」は、致死率がほぼ100%。

でも、篠田節子の小説の見事なところは、本当に怖いものは、その「奇病」そのものではないことを、鮮やかに書いているというところ。

恐ろしい伝染病と聞いて、パニックになって行く人々。
それなのに、住民エゴと「島国根性」とでも言うのか「自分だけは大丈夫」的な考えから、被害を拡大させて行ってしまう、現代生活の弱点。
直面している問題がありながらも、硬直した行政システムで迅速に対応していくことができないお役所。

ホラー小説を読んだというよりも、現実を突きつけられて問題提起されたような、薄ら寒い感覚になります。


明日あたり、木枯らしが吹くかもしれないくらいの寒さだそうですね・・・。
今年は、インフルエンザの流行はどうなるのか。

そんなときに、この本を読んでみてくださいませ。
本当に、怖いです(^^;


篠田節子の小説は、初期の作品と最近の作品とで、ずいぶんと色合いが違うものもありますが、どれも、怪奇現象だったり、SF的な現象だけでなく、それに翻弄される「人間」の描き方が秀逸です。

だからこそ、本来「非現実的」だったはずのお話が、ものすごく鬼気迫る、なんとなく現実に起きてしまうのではないかと思わされるものになるのです・・・。
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Date:2010/10/26
Trackback:0
Comment:6
Thema:読んだ本。
Janre:本・雑誌

Comment

* おはようございます^^

篠田節子・・・・全く読んだ事がありません。

でも秋沙さんのレビューを読んでいたら、物凄く奥行きが深そうな題材みたいで読みたい分野かも。

「バイオハザード」・・・めっちゃ興味をそそる帯だなぁ^^; 一見ホント、ホラーっぽい。
最近の「ホラー小説」と呼ばれるモンは、マジでえげつない。私からすると「エグイ」感じの物ばかりです。
一時期、友達がはまってるからといって娘がある作家の小説を、図書館で借りて来てくれてたのですが、何か・・・・最近の子供達の「薄さ」を思い知るような内容ばかりで、がっかりさせられました。

頭を回転させてくれる、こんな読み物を手にとって欲しいですよね。


※ ブログへのコメント、ありがとうございました^^
最近秋沙さんの影を見なかったので、大丈夫なのかな・・・と昨夜もお風呂の中で考えていたくらいです^^;
PCを開いて秋沙さんからのコメントを見た時、電波が届いたのか!?と笑ってしまいました(爆)。

どうかご無理をなさらずに・・・。寒くなりましたから、お互い体調には注意しましょうね^^
2010/10/26 【】 URL #9dnUgMTg [編集] 

*

一時期篠田節子氏にはハマりましたねえ。とはいっても5冊も読んでませんが……。

基本的に、この人のホラー小説は、「怪獣小説」だと思ってます。「イビス」にしろ、「絹の変容」にしろ、この「夏の災厄」にしろ、基本的に「人間には有効に対応できないモンスターが現れ」て、そこで人間たちが右往左往する、という(^^) 防衛軍役は出てこないか、出てきたとしてもほとんど役に立たない(^^) そして暴れまわった後で怪獣はほぼ自然消滅みたいな形で消えてしまう(^^) まさにどこから見ても怪獣映画みたい(^^)

初期作品ばかりですが、そんな感じで読んでました。趣味モロバレ(笑)

最近の作品は読んでませんねえ、さすがに。でもひさしぶりに読んでみようかなあ。行きつけの図書館にも一冊くらいあるだろうし……。


スピンオフ作品に迷っているのかもしれませんが、ゆっくりいきましょう、ゆっくり。わたしだって毎日3枚書いただけでへろへろになってしまいますもん……。
2010/10/26 【ポール・ブリッツ】 URL #0MyT0dLg [編集] 

* 蘭さんへ♪

電波、びしばし届きました~~~(笑)
心配してくれてありがとう!!!
超マイペースでごめんなさいね。。。
これからもこんな私ですがよろしくです。

お嬢さんが借りてきてくれたのはどんなホラーだったのかしら(^^;
まぁ・・・それでも読書に親しんでくれるのなら、入り口はそういうものでもいいのかも・・・(^^;
そこから、もっと深いお話にも興味を持っていくとっかかりになってくれるといいですね。
(って、自分もたいして本を読んでないのに、何をエラそうに)(笑)。


ホラー小説って、はずれも多いですよね。
私、読んだ本は手元に残しておくほうなんですが、それでもホラー小説にはまっていたときに買いあさった文庫本、かなりの数は古本屋に売りました
ただただエグイだけとか、怖い現象が起きて解決してってそれだけで、まぁ読んでるときはドキドキしてどんどん読み進めるんだけど、読み終わると何も残らない、またはいや~な後味だけ残るっていうのもたくさんあって。
エンターテイメントとしてはそれでいいのかもしれないけれど、やっぱり活字で読むからには、人間の心理の奥底に迫ってきて、戦慄させられるようなお話が私は好きです。


篠田節子はそのあたりが素晴らしいです。
この「夏の災厄」のベースになっていたと思われる、初期の作品の「絹の変容」や、「神鳥~イビス~」「アクアリウム」あたりが、この路線です。
でも、「ハルモニア」とか「カノン」、「贋作師」「聖域」「弥勒」あたりは、ホラーではなくてもっと人間の深部に迫るサスペンスだったりします。
(この辺については、そのうちまたレビューを書くかも・・・?)
どちらもおすすめですが、今回のレビューで興味を持っていただけたのなら、この「夏の災厄」にいきなり行くか、「絹の変容」あたりがわりと短いので読みやすいかもです。


あ、ポールさんのコメントや、それに対する私のレスも参考にしてみてくださいませ(笑)
2010/10/26 【秋沙 】 URL #- 

* ポールさんへ♪

なるほど「怪獣小説」!!(笑)(笑)
言い得て妙です(^^;

「絹の変容」や「イビス」はまったくその通りですね!!
あははは。
でもやっぱり私が篠田節子はいいと思うのは、その「右往左往する人間たち」のドラマが生き生きしてるからかな。
ヒーローなんか登場しないんですよね。
ま、結果的にはヒーローなのかもしれないけれど、それまでにまぁ、どれだけ怪獣にやられたり振り回されたりすることか。
そこがいいんです。(ドS!?)

私が始めて篠田節子を読んだのは、たしか「カノン」でした。その後に「ハルモニア」。
どちらも音楽がベースになっているので入り込んでしまったんです。
篠田節子は音楽とか美術にも造詣が深いみたいですね。
だから、limeさんには「イビス」や「贋作師」をオススメしてみました。美術がベースなので。
この辺だったら、あんまり怪獣小説じゃないかも。
もっと、人間そのものの怖さとかそういうテーマかな。

ポールさんにオススメするなら・・・う~~~ん、どうかな。微妙に違ったらごめんなさいですが、「ゴサインタン」とか「聖域」あたりかな。
けっこう、読み応えありますよ~?
ぜひ、感想をお聞きしたいです。
たぶん、私とはまた違う見方だと思うので楽しみ(^^)
(押し付けてる?)


そうですね、次回作、ゆっくりやらせていただきます。
ありがとう!
でも、頭の中にいろいろ先の展開が右往左往してまして、なんとも気分が悪い。
早く活字にしたいです・・・。
2010/10/26 【秋沙 】 URL #mQop/nM. [編集] 

*

今、すごく記憶の中を探ってます。
あれ?もしかしたらこれ、読んだ?
まん延するウイルスを扱ったパニック小説を昔読んだんですが、うろ覚えで。めちゃくちゃ怖かった記憶があるのにタイトルが思い出せない・・・。
でも、あれは確か猫エイズから端を発してたような・・。(秋沙さん、知りません?)
ごめんなさい、本当に記憶力が低下してしまってて。

篠田節子の作風、そして秋沙さんのレビューから、これは相当読み応えのあるホラーだなと感じました。私生活に影響しそうな・笑
秋沙さんのレビューは的を得てて大好きです。
以前紹介してもらってた本もまだ読めていないのに、言えた義理ではないんですが (^^ゞ
いろんな世界に造詣が深い人の作品って、とても読み応えがあります。憧れと羨望をこめて、この方の作品、じっくり読んでみたいと思ってます。
それにしても・・・時間がほしい!
2010/10/27 【lime】 URL #GCA3nAmE [編集] 

* limeさんへ♪

う~~~~ん、猫エイズ・・・?わからない(^^;ごめんなさい。
あ、でも、この前わたしがlimeさんに篠田節子をオススメしたときに、読んだことあったかもしれないと確かおっしゃっていたような・・・?これのことですか?

ブックレビュー、ちょいと苦手です。
昔から、読書感想文が苦手でして(^^;
こんなのでいいのかなぁといつも躊躇します。
自分の感動を人に押し付けるような文章になってしまいがちなのと、ネタバレせずに感想を言うっていうのが難しいこともありますよね。

篠田節子は、ぜひともアトリさんに読んでいただきたいなぁ。
特に、「神鳥~イビス~」と「贋作師」あたり。
これは美術ですから~。
あと、かなり読み応えがありますが、「ゴサインタン」と「聖域」。「聖域」は小説書きがテーマなんですよ。
この二つは自分でもレビューを書きたいんですが、なんか難しくてまとまらないんです。

でも、読みたい本がたっくさんあるlimeさんだから、無理しないでね~~~。
いつか、ちょっと本屋で見かけて思い出したりしたら読んでみてくださいませ。
2010/10/27 【秋沙 】 URL #mQop/nM. [編集] 

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