もうひとつの「DOOR」

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□ 月 (白昼夢「扉」スピンオフ) □

月 (4)

休日の夕方の街は、相変わらず騒々しくて、ごった返してる。

いつもの顔ぶれと、ハンバーガーかじりながらバカ話をするのは、やっぱ楽しい。
誰かが彼氏とケンカしたとか別れたとかヤッたとかヤらないとか、ガッコウでつるんでる友達よりも、ずっと刺激的で面白い話が飛び出す。

いろんなウワサが入ってくるから、けっこー皆、情報ツウだ。
あたしと同じように、ヤスにウリを紹介されてた子から、ヤスのことが聞けた。
「あたしも、クスリ売られたことはないんだけどぉ。なんかよくわかんないんだぁ。
ラブホで客のおっさんが死んだとかってあわてふためいて、ちょっと姿を消してたんだけど、そのあとクスリでおかしくなってたらしいよ?
なんか、ラブホで死んだ男は、ロリの趣味があって~、わりと常連だったらしいんだよね。
でも、どっかの会社のおエラいさんだから、いろんなアツリョクかかって? 死んだ場所が場所だし~、報道とかされなかったらしいよ。
なんか~、死んだオッサンの携帯とか調べても、リレキとかみんな消されてて、何もわかんなかったとかって、警察に知り合いがいるやつから聞いたけどね~」

へ~ぇ。なんか刑事ドラマみたい。アツリョク? 報道?
あたし、すごい世界と隣り合わせだったんだぁ~。ちょっとかっこいいじゃん。

ここで遊んでると何が楽しいって、みんなテキトーに遊びたいだけ遊んで、自由行動ってところ。ガッコウの友達みたいに、一緒にトイレまで行ったりするほどべたべたしなくていいから、めんどくさくない。

あたしは、いろんな話をみんなから聞いた後、一人でゲーセンのお気に入りのゲームに夢中になってた。

そのとき、うしろから声をかけられた。

「ユミちゃん?」

誰だろ。知らない男。
わりと若いと思うんだけど、ビシッとスーツを着ていて、ちょっとインテリっぽくも見えるし、ホストみたいに見えなくもない。

「あ、ごめんね。僕、カワハラっていうものだけど。ヤスからユミちゃんのことは聞いてたんだ。」

「聞いてたって? なにを?」

「ユミちゃんってかわいいし、お客さんの評判もいいってことだよ。
ヤスがあんなことになって・・・あいつ、クスリなんかやっちゃって困ったもんだよね・・・。
ユミちゃん、バイトできなくて困ってるんじゃない?もっといいバイトあるんだけど・・・ユミちゃんならかわいいからできると思うんだ。やってみない?」

「え~? ホントですかぁ~?」

カワイクないとできないバイトなのかなぁ?じゃ、ちょっとウリとは違うのか?
なんだろ~。でも、お金がいいんなら、考えてみてもいいかなぁ。

「どんなバイトなんすか?」

「う~ん、ちょっと説明しなきゃならないからさ。説明聞きに来ない?何か、飲み物と軽く食べるものもご馳走してあげるよ。あそこのホテルに部屋取ってあって、そこを拠点にしてるから」

そういって、親指で外を示す。
ゲーセンのドアの向こうに、そびえ立つ大きなホテルが見えてる。

マジっすか?あんないいホテル、行ったことないっすよ。ご馳走してくれちゃうんだ?
ホテルの部屋を拠点にしてるって?な~んかかっこいい!超リッチな感じ。

「じゃ、ちょっとならいいっすよ~」
「そう? よかった。じゃ、行こうか」

笑うと目が細くなって、優しそうな感じがするなぁ、このカワハラって人。
うん、ま、いっか。ついて行ってみよう。
ヤバそうなバイトだったら、断ればいいしね。

カワハラについてホテルに入ると、ロビーにはたくさん人がいた。
レストランとか結婚式場なんかもあるから、外国人とか旅行客っぽい人や、パーティーに出るような服を着た人もいる。

「キー、取ってくるから、エレベーターのほうに行っててね」

カワハラに言われて、ロビーの中を一人で歩く。
うわ~、豪華だなぁ。こんなの初めてだ~。なんかちょっと、セレブになった気分ジャン?
思わず、きょろきょろしちゃうけどね。

「あれっ?」

今、ちらっと見覚えのあるくるくるパーマが見えたような・・・。
あわててそのあたりをもう一度見たけど、もうわからない。
うつむき気味に通っていった横顔は、確かに昼間見たあの男だと思うんだけど。
気のせいかな・・・。

「お待たせ」

カワハラが部屋のカードキーを持ってやってきた。

「行こうか。」

あたしの背中に軽く手をまわして、エレベーターの中に招き入れる。
これってレディーファーストってやつ?
ちょっとキザなくらい、このカワハラって男の動きはやわらかい。

14階の部屋はとても広くて、夜景もきれいでびっくり!
「うわ~」
感動しているあたしに、カワハラはイスをすすめてきた。
「そこに座って?上着、かけておいてあげるよ。飲み物は何にする?」

あたしはすっかり、舞い上がっていた。


・・・・つづく








こんなにハイペース(?)で更新していったら、あっという間にネタが切れてしまう・・・
と不安になりながらupしております(^^;

とは言いつつ、「月」、あと5話あります。
もうしばらくお付き合いくださいませ。




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Date:2010/07/08
Trackback:0
Comment:2

Comment

*

ああ、そうだった。
こんな展開だったなあ~。
ドキドキがよみがえってきました。
秋沙さんのはエキサイティングで危険な予感がして
大好きなのです!!
程よく記憶があやふやなところがあるので、
また最初から楽しませてもらいますよ~。

連載が残り少なくなると焦りますよね、なんか。
短く分割するってテクニック(笑)で、なんとか凌いでいる私(#^.^#)
2010/07/09 【lime】 URL #GCA3nAmE [編集] 

* ★limeさんへ♪

なんも加筆訂正しないで掲載しちゃってるからつまらなくないですか~?(^^;

ただ陽と坂木を自分でも書いてみたい一心で、あまり考えずに書き進めちゃったのがバレバレですねぇ。
ストーリー展開がありがちでどーしよーもなくって自分で悲しくなりますよぉ。

どうしましょうねぇ、手持ちの駒が少ないと言うのに。
もし、毎日更新して言ったら7月中には全部出し切ってしまう(笑)
2010/07/09 【秋沙 】 URL #- 

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